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香港芸能人のランコム事件 中国機関紙『環球時報』の社説起因?

2016年06月10日

【新唐人2016年6月10日】

 

中国共産党機関紙『環球時報』(かんきゅうじほう)は、先日、フランスの化粧品メーカーの「ランコム」について、香港「雨傘運動」に支持した歌手何韻詩(かいんし)氏と取引するべきではないという内容の社説を発表しました。「ランコム」は、その後、何韻詩氏と元々予定していた音楽ライブを取り消しました。この件はネット上で話題となり、中国共産党に屈した「ランコム」に批判の声が絶えませんでした。香港最大の実業家李嘉誠(り かしん)の息子李澤楷(リチャード リ)氏が経営しているオンライン音楽会社が彼女を全力で支持すると発表しました。

 

フランスの有名化粧品ブランド「ランコム」が、先日、中国語と英語で何(か)さんと取引した音楽ライブをキャンセルすると発表しました。理由は「安全の為」と強調し、香港ではウェブサイトが炎上しました。中国市場に応じる為、中国共産党の圧力に屈したと海外の主流メディアにも取り上げられました。

 

香港メディア関係者 柳俊江さん

「ブランドとして、責任がある。公的に正しい価値観を導く責任がある。ブランドのイメージ作りには、社会にこのような価値観を貢献しなければなりません。権力に服従すべきではありません。自分の心の中の考えを正直に話した人をいじめるべきではありません」

 

何さんは2014年の香港「雨傘運動」期間中に、「香港シールド」活動に参加し、フェースブックで香港政府が一般人に催涙弾を投げたことを批判し、学生が選挙権のために行った運動を応援した為、中国政府に香港独立派のレッテルを貼られました。

 

香港歌手 何韻詩さん(2015.4.1)

「皆が自分のことしか考えておらず、自分の安定しか考えていないのであれば、世界は進歩できないのではないかと、私は思います。そうでしょう」

 

中国市場で発展していくために、香港及び台湾の芸能人や、芸能事務所はかろうじて生き残ろうとしています。昨年、何さんは事務所から独立し、芸能人が自由に創作できる環境を作ろうとしていました。「ランコム」が何さんと一線を引いたとき、中国の政府機関紙『環球時報』も社説を発表しました。ランコムの行為を称賛し、今後も「中国のおかげで、飯を食っている人間が中国の悪口を言う」芸能人とは、あらゆる方面が拒絶しなさいとも掲載しています。しかし、先日、中国のネット情報局が、『環球時報』について、繰り返し、ことさらデリケートな事件を報道していると指摘しました。さらに、ネットユーザーのランコムへの不満の声がますます大きくなるなか、香港実業家李嘉誠の息子李澤楷が経営しているオンライン音楽会社「MOOV」が、オフィシャルページで「何韻詩氏、永久採用!」と支援の意を示しました。

 

香港歌手何韻詩さん

「香港の皆さんはあきらめないでほしい。香港人、皆頑張ろう」

 

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20160607/video/173205.html(中国語)

(翻訳/顧 映像編集/李)

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